ぬいてつな日々

ぬいぐるみ+鉄道=ぬいてつ

路線バス乗り継ぎ旅日記・2019年11月7日東急バス編

夏に鉄分ゼロの仕事を辞めて以来隠居生活を送っている、ぬいてつこです。ここ最近はなぜか路線バス、それも東急バスの乗り継ぎ旅にはまっています。

東急バスの魅力は、

①走っている範囲が広い。

東京23区南西部と川崎市横浜市北部をカバーし、最北端は東京駅、最南端は新横浜駅最西端は我が家の近く(ほぼ町田市)まで来ている。

②1日乗車券が520円と安い。

高速バス・新横浜ー溝の口の直行バス・ハチ公バスは乗れないが、いわゆる「路線バス」ならすべて乗車可能。

の2点に尽きます。

しかもありがたいことに、我が家から30分近く歩いた場所に東急バスのバス停があるし、小田急線に乗ればさらに使いやすい。

そのため、すっかり東急バス旅にはまっています。

今回は11月7日に実行した、「東京駅まで東急バスだけで行ってみた」の模様をつづっていきます。もし興味がある方はお付き合いください。

 


 

【1本目:市43 奈良北団地折返場9:02⇒上黒鉄鴨志田口9:26】

 自宅から谷を越え山を登ってたどり着いたのは、奈良北団地折返場バス停。ここからスタートします。

 

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青葉台駅行きはたくさんあるのに、市が尾行きは平日のみ、6本しか無いぞう。

東急バスで行けるのは、東急田園都市線青葉台駅(青118)市ヶ尾駅(市43)のどちらか。青葉台は本数は多いものの、その先がつながりにくいので、今回は9:02発の市ヶ尾駅に乗りました。途中、上皇さまと美智子さまのご成婚がきっかけで開園したこどもの国の前を経由し、およそ25分で上鉄鴨志田口(かみくろがねかもしだぐち)バス停に到着。

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「かみくろがねかもしだぐち」とすんなり読める人は地元民かバスマニアのみだぞう。

ここで小田急柿生駅行きのバスに乗り継ぎたかったのですが、何と到着の2分前(9:25)に行ってしまったばかり。次は10:00発ですが、小田急バス運行なのでNG。東急バスだと……。

 

10:40発まで無い!!

 

「あああー、もう、終わったぁぁーー」

と、肩をガクリと落としていたところ……。

 

あれ?

 

東急バスがやって来た。

 

「ま、どうせ、本数が多い青葉台駅行きでしょ」

と思いつつ、目をやると、

 

「柿23  柿生駅北口」の文字が!!

 

 ラッキ~~~( ;∀;)

 

道路渋滞で5分遅れていたため、乗れないはずだった柿生駅行きのバスに乗れるという奇跡が起きました。

 

いやぁ、ありがたやありがたや。

 

あまりにもびっくりしたので、写真を撮り忘れてしまいました(^^;

 

【2本目 :柿23 上鉄鴨志田口9:25が遅れて9:30発⇒柿生駅北口9:48着】
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柿生駅北口まではすんなり来たけど、渋滞にはまったぞう。

とりあえず柿生駅まで行けば、東急田園都市線たまプラーザ駅までつながるので安心して乗ったものの、時刻を調べてみると…。

次は9:50発!! 

しかも、たまプラーザ駅行きは反対側の南口から発車します。

所定では9:40着ですが、すでに5分遅れ。着いたら5分で線路を渡ってダッシュしなければなりません。

結局、柿生駅手前の世田谷通りとぶつかる陸橋での渋滞にはまり、9:48に到着。もうこの時点で9:50発はあきらめました。

【3本目:柿01 柿生駅南口10:15⇒たまプラーザ駅北口10:50】

次のたまプラーザ駅行きは10:15発。20分あるので駅前をブラブラしました。和菓子屋で5本200円のみたらしだんごにかなり誘惑されましたが、「肥えるからダメ!!」と自分に言い聞かせ、買わずに立ち去りました。

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おうちから東急バス乗り継ぎ旅をする時、いつもお世話になる路線だぞう。

柿生駅南口からのたまプラーザ駅行きは、日中でも20分に1本は出ているので使い勝手がいい路線です。途中、クネクネの急坂を何度も通り、約35分で到着しました。

ここから先は、いつも悩む分かれ道。東急バスのみで都内へ行くには主に3つのルートがあります。

ポイントは、以下3つの多摩川を渡る路線の選択をどうするか? 

小田急向ヶ丘遊園駅南口⇒東急田園都市線二子玉川駅行き(向02)に乗る。

ただし、本数が少ない。

②JR川崎駅西口ラゾーナ広場⇒JR・東急池上線五反田駅行き(反01)に乗る。

本数は多いものの、川崎駅近くまで出るのが面倒。

③JR・東急東横線(武蔵)小杉駅東口⇒東急田園都市線二子玉川駅行き(玉11)に乗る。

日中本数はそこそこあるものの、途中の多摩川駅で降りても先に行きにくい。二子玉川駅に出るのであれば、①の方が効率的。

しばし悩んだ結果、今回は東京駅南口が目的地なので、つながりやすい①を選択しました。

【4本目:た83 たまプラーザ駅北口11:16⇒向ヶ丘遊園駅南口11:48】

たまプラーザからは一気に向ヶ丘遊園まで行ける「た83」に乗ります。「た83」系統は、川崎市宮前区や多摩区陸の孤島地域の人を、たまプラーザへ買い物してもらおうと設定された路線。そのため、日中しか走っていないうえ、川崎市バスとの共同運行です。今回は11:16発の東急バスがあり、本数が少ないバスにあまり待たずに乗れたのはラッキーでした。

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「た83」系統は社会実験を経て設定された路線だぞう。2番乗り場は一番奥だからわかりにくいぞう。

柿生駅たまプラーザ駅の路線と同じような感じでクネクネの坂道を下りたり上ったりし、日本民家園や岡本太郎美術館プラネタリウムがある生田緑地の脇を通り約30分で小田急線向ヶ丘遊園駅南口に到着。この後はいよいよ二子玉川駅行きで多摩川越えです。

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向ヶ丘遊園駅は「マンサード」と呼ばれる、将棋の駒に近い形の屋根がある駅舎が特徴だぞう。

しかし、お目当てのバスは約10分前に行ってしまったばかり。次は12:44発までありません。

仕方がないので、とりあえずランチにするか、と思っていました。が、駅に着くと「生田緑地ばら苑がちょうど開園中という情報をキャッチ。せっかくなので立ち寄ることにしました。

【途中、生田緑地ばら苑へ】

生田緑地ばら苑」は、2002年に閉園した向ヶ丘遊園にあったばら苑を川崎市が管理し、春と秋に一般公開しています。春は約800種3300株、秋は約625種2900株のばらが咲き誇るとのこと。これだけ多くのバラを鑑賞できて入苑無料とは、本当にありがたいです。

向ヶ丘遊園駅南口から東急バスで4つ目の「藤子・F・ミュージアム」で下車すれば、バラ苑の入口がすぐなのですが、運動がてら駅から歩くことにしました。

入口からバラ苑までさほど歩かないだろう、と思っていたのですが、およそ5分間は急坂、さらにその後3分間は階段を上りました。おかげでバラ苑に着いた時にはゼエゼエハアハア状態に。身体が不自由な人には厳しいです。

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ぞうー、ばら苑がちっとも見えないぞうー。

苑内のバラは、見頃かすこし過ぎたぐらいものがほとんど、といった感じ。40分ほど滞在しましたが、とても時間が足りませんでした。来年の春、たっぷり時間を取って鑑賞したいと思います。

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苑内は意外と広いぞう。
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「プリンセスなんちゃら」という名前のバラが多かったぞう。
【5本目:向02  藤子・F・不二雄ミュージアム14:00⇒二子玉川駅14:25】

生田緑地ばら苑」の目の前にある藤子・F・不二雄ミュージアムから、ようやく都県境越えのバスに乗り込みました。時刻がすでに14時。本当に東京駅まで行けるのか、と不安もよぎりますがこのまま進みます。

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藤子・F・不二雄先生は長年、向ヶ丘遊園のすぐ近くに住んでいたからここにミュージアムがあるんだぞう。

乗車しておよそ20分、台風被害の爪痕が残る多摩川を渡り二子玉川駅に到着しました。ここでようやく東京都に入りましたが、東京駅はまだまだ先。降りてすぐ6番乗り場に向かいました。

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やっと多摩川を渡るぞう。
【6本目:黒02 二子玉川駅14:28⇒玉川警察署14:36】

東京駅南口行きに乗るには、等々力七丁目バス停で乗り換えをすればスムーズです。しかし、素直でない私はどうしても始発から乗りたいと思い、あえて手前の玉川警察署で下車。そこから歩いて10分ほどの所にある等々力操車所を目指しました

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ここから等々力操車所まで歩いたぞう。

ところが、ここで天性の方向音痴力が発揮されることに。たどり着くのに15分かかったうえ、目の前でお目当ての東京駅南口駅行きのバスに行かれてしまいました……orz

【7本目:東98 等々力操車所15:14⇒東京駅南口16:34】
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ようやく「東京駅」の文字が見えたぞう。

仕方がないので、バス停のすぐ近くにあったスーパーでトイレ休憩を取ったりしながら時間をつぶし、ようやく東京駅南口行きのバスに乗車しました。東急大井町線等々力駅前の細い道を通り、目黒通りへ。途中、慶應義塾前、東京タワーの前を通りおよそ1時間20分かけてようやく目的地の東京駅南口に到着。バスから降りると寒さに震えました。

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ようやくはとバスと赤レンガの駅舎が見えたぞう。

 

東急バスは丸の内側に乗り入れているため、目の前は赤レンガの建物。せっかくなので、KITTEの屋上庭園に行き東京駅を眺めることにしました。この日は雲が多く残念ながら夕焼けは臨めませんでしたが、ちょうどライトが灯され幻想的な赤レンガの建物を拝むことができて満足。30分ほど滞在し、下に降りて正面からの写真も撮ってから帰路につきました。

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KITTEの屋上庭園は、東京駅を眺めるには絶好のポイントだぞう。
【8本目:東98 東京駅南口17:12⇒都立大学駅北口18:16】

折り返しの時点で17時過ぎのため、ここからは無理に東急バスオンリーでの乗り継ぎにこだわらず帰ることに。多摩川をバスで渡るとなると二子玉川に戻るか、大鳥神社大崎広小路乗り換えで反01系統川崎駅行きを捕まえるかの2択なのですが、多摩川を渡った先も長いので断念しました。都立大学駅からは東急東横線に乗って多摩川を渡り、武蔵小杉へ。再び神奈川県へ戻ります。

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再び東京タワーの真下を通り、東横線でワープしたぞう。
【9本目:鷺02(武蔵)小杉駅前18:55⇒中有馬19:35】

東急バス乗り継ぎ旅でよく使うのが、鷺02系統小杉駅鷺沼駅の路線。川崎市の東西を効率よく移動でき、東急バスなら本数もあります。また小杉駅前からなら、06系統の道中坂下行き(一部東山田駅まで行く便もあり)で終点まで乗れば東急田園都市線江田駅行き(綱44・45系統)に乗り換え可能です。ただ、江田駅行きは本数があまり多くないので、今回はたまプラーザ駅まで効率よく戻るルートを選択しました。

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武蔵小杉は鉄道も東急バスもたくさん乗り入れているぞう。


鷺02系統は川崎市内でも起伏が激しく鉄道駅から遠い地域を通るため利用者がかなり多く、1本前の18:44発でも立ち客が結構多い状態で発車待ち中でした。 私は40分間乗るので1本見送り、18:55発に乗車。JR南武線の(武蔵)中原駅前からも10人ほど乗せ、通勤ラッシュ並みの混雑に。くねくね道を走りようやく立ち客がいなくなったなぁと思った頃、中有馬に到着。すると、向こうから次に乗る鷺01系統のバスが!! 横断歩道を小走りで渡り、上り坂をダッシュします。

【10本目:鷺01 中有馬19:36⇒すみれが丘19:40】

ゼイゼイ言いながら乗り込んだのは鷺01系統東山田営業所のバス。3つ先のすみれが丘まで乗ります。次の有馬変電所を出ると横浜市都筑区に突入し、ほどなくしてすみれが丘に到着。ここでも坂を下り、交差点の横断歩道を走ってすみれが丘南バス停まで移動します。

【11本目:た91 すみれが丘南19:44⇒たまプラーザ駅19:58】
【12本目:柿01 たまプラーザ駅20:12⇒柿生駅南口20:42】

ここでもダッシュした甲斐があり、たまプラーザ駅行きのバスにすぐ乗り換えられました。たまプラーザまで行けばもうこちらもの。行きにも使った小田急柿生駅南口までのバスに乗り換えられます

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ここまで来ればもう帰って来たも同然だぞう。

気力・体力・運があれば、柿生駅北口⇒上黒鉄鴨志田口⇒青葉台駅⇒奈良北団地と、東急バスだけでスタート地点に戻ることもできます。が、乗り継ぎを調べた結果、柿生駅で約30分、青葉台駅で40分待ちとなってしまうため断念することに。柿生駅から素直に小田急線で最寄り駅まで帰りました。

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柿生駅南口まで戻って来たぞう。お疲れ様だぞう。

 

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小田急線に乗ろうと思ったら、人身事故の影響で16分遅れだったぞう。

 今回は向ヶ丘遊園のバラ苑に立ち寄ったため時間はかなりかかりましたが、東急バスの最西端から最東端まで行って帰って来られたので満足です。次回はもう少し早起きして、東急バスだけで奈良北団地~東京駅南口の往復をしてみたいと思います。